子どもの体験活動を支援するなかで、常に頭に入れていること。
『この体験を通じて子ども達が何を感じ、何を残すことが出来るか?』
あーあ。な、体験
先日、活動現場でこんな場面に遭遇した。
※写真はイメージです。
私が体験活動の説明、手順を伝え。子ども達が活動を始めたところ・・・
子ども:手順通りに活動を始め、何度かトライ&エラーを繰り返す。
保護者:約3分を過ぎた辺りから、アレコレ言い始める。
子ども:その後も、トライ&エラーを繰り返すが、保護者にアレコレ言われて、鬱陶しく感じている様子。
保護者:断続的に、ああしろ、こうしろ・・・と子どもに指示。
子ども:必死に頑張っている。
保護者:約5分過ぎに「貸してみろ」と子どもの体験を奪い、自分がやり始める。
子ども:傍観・・・
保護者:自分でやり始め、約9分を過ぎた頃(苦労した上で成功)、「こうすれば出来るんだよ。」と一言。
子ども:(活動する時間が無くなり終了。)・・・。
実はこの手のコト、意外と多い・・・
体験活動の場と言っても様々な形態があるが、その中でも恒例行事の一環で実施している体験活動で多く見受けられる。
- 時間的な制約が多いもの(無理なプログラム展開)
- 「昨年と同じで・・・」と言うモノ
- 参加する人達のニーズを酌み取っていないモノ
これらは、前年から引き継がれた形で体験活動を行うモノで、あり得ないのですが・・・
- 目的やねらいの無い(明確で無い)モノ
の、依頼が近年多くなってきています。
※実はこういった活動は「事故やケガなど」にもつながっているコトが多いです。
こういった場合、最初はどんな体験活動の概要などを聞いた上で「目的やねらいなど」をヒヤリングしながら聞き出すのですが・・・。
- 取り敢えず、指導して欲しい。
- 指導者であれば誰でもよい様な指導である場合
の依頼は「私ははっきりとお断りしています。」
なぜなら、日々のスキルの維持、研鑽にも常に研修を積んでいますし、何よりも指導した後の「モチベーションがだだ下がりになる。」ので・・・
何のため?誰のため?の体験?
せめて・・・
- 何のために体験をさせているのか?提供しているのか?
- 誰のために体験をさせているのか?
- 体験を通してどうなって(変容して)欲しい?
が、言えないとプログラムの立てようがない・・・
最近、特に多いのが・・・
- 時間にばかり追われる体験(詰め込み過ぎ)
- 形や見映えばかりを気にする体験(表面上だけの)
そして、
大人・親・指導者
- ◯◯◯が必要以上に関与してしまう体験
- ◯◯◯が善かれと思って「体験を奪って」しまう体験
- ◯◯◯の自己満足?!な体験
年々「やった気」「出来た気」にさせるだけの体験が多くなっていることに危機感を感じでいます。 『そんな表面上の体験、本当に必要?!』
「本当の体験」が人を成長させる!
- いつ(時間、場面、成長段階etc)
- どこで(体験するフィールド、環境etc)
- 誰が(大人、保護者、指導者etc)
- 誰に(対象となる子ども、子どもの数、子どもの背景・発達段階etc)
- 何を(体験メニュー、動きのあるモノか?、動きのないものか?etc)
- どの様に(体験内容・提供方法etc)
- なぜ(目的、ねらい)←ここが最も重要
全ての条件が完全マッチした状態で1人1人に提供できるか!?と言われたら、難しいところではありますが「質の良い体験を参加者に届ける」ことが、『本当の体験』であることを信じて。提供できる準備をして、現場に立ち続けたいと思う。
参加者募集中!
キャンプボランティア募集中です!(説明会)
4/28 キャンプリーダー(ボランティア)説明・体験会
GWの予定は決まりましたか?!親子でキャンプを体験しませんか?!
5/4~5 春の親子キャンプ
里山ワークキャンプ。楽しみながら、いい汗流して、美味しいもの食べて・・・次回は・・・
https://www.chaus.jp/satoyama-work
子どもを対象に体験活動を提供している方には絶対学んで欲しい。明日は我が身。
5/12 子どもの体験活動指導者のためのリスクマネージメントセミナー~基礎編
https://www.chaus.jp/leader-seminar
まだチャウスのキャンプに参加したことのないお子さん対象の体験会!
5/13 キャンプリーダーとあそぼう(活動体験会)桐生・みどり※追加日程
5/19 キャンプリーダーとあそぼう(活動体験会)前橋※追加日程
今季4シーズン目の田んぼ。チャウス米作ります!
6/3 チャウス田んぼの学校~田植え
全年齢(小児・乳児・成人)を対象とした救命法・AED・ファーストエイドの手に残る講習
7/11・12(平日通い)アウトドア体験者・指導者のための応急救護法セミナー
7/14・15(週末通い) 子どもの体験活動指導者のための応急救護法セミナー