この週末、台風12号接近に伴うイベント中止が各地で相次いでいますね。
うちもご多分に漏れずに、週末のイベント催行を中止しました。
参加者の安全は大前提ですが、今回は昆虫採集(標本づくり)がプログラムのメインとなっているため「雨が降ってしまうとプログラム自体が成り立たない」ため、プログラム日程の延期として中止しました。
私達は自然を相手にプログラムを行っているので、一般の人達が見ている情報以上に、1週間前から、開催地の天気予報・天気図・高層気温などを情報収集を始め、活動数日前からは降雨量なども合わせて観察を始めます。川のプログラムでは河川の水量、海のプログラムでは潮目なども考慮して総合的に催行の判断を行っています。
今回の台風12号。
東から接近して西に進路をとる「今までには無い」パターンの台風であることから、
気象庁も「これまでの経験は通用しない」と厳重な警戒を呼びかけていた。
ここまでは通常通りに天気図や台風の進路予報を注視していて、正直、催行の決断を迷っていた。
と、言うのも台風の進路予想が当初出ていた予報より
- 南を通過する。
- 台風の進行速度が遅い。
- 雨雲の全体像がはっきりしない
と、いった要素で「開催会場にはそれほど影響がない」と言う判断があり、迷っていた。
実は数年前から感じていたことなのですが、気象庁がレーダー観測機を更新し、高解像度のレーダー観測を始め、日本の陸地周辺は驚くほど、細かく解るようになったのですが、日本の沿岸にある(これから近づく)台風など雨雲の強さは残念ながら観測エリア外になってしまう様で、雨雲の全体像が解らないコトが多くなっています。
今回はこの部分から「雨雲の全体像がはっきりしない」ことからさらに判断に迷った。
※レーダー・ナウキャスト(降水・雷・竜巻)
台風は基本的に反時計回りに渦を巻き、風や雨雲が動いています。
また進路に向かって右側に大きな発達した雨雲が多くあり、その発達度や大きさ(広さ)は天気の判断材料になります。上の画像からも、全体像が解りません
(2018/7/28:12:55画像)。
これでは、私達はらちがあかないので、気象衛星ひまわりの赤外線画像や水蒸気画像を観測することで、日本の陸地から離れている台風などの雨雲の大きさや発達度などを参考するようにしています。今回はこれが役に立ちました。
※気象衛星
台風は関東の南岸に到達していますが、その後ろ(画像右下)にある別の熱帯性の雨雲が台風に水蒸気などを供給していると判断
(2018/7/28:19:40画像)。
結果的には台風が遠く離れた開催当日(1日)でも、雨が降ったりやんだりの天気に・・・
同じ様な場所に雨が降り続く、線状降水帯の様な雨雲が日中はかかっていました。
結果的には延期にして良かったと。
イベント催行の判断は主催者にとっては悩ましい課題です。
中止にしたのに大した荒天にもならずに・・・
開催してみたらプログラムが全然出来ずに終わった・・・
なんて事は結構あります。
なので、私は催行の判断の心得として下記を大切にしています。
- 参加者はもちろんですが、主催者も安全第一。
- 常に準備や心構えはもちろんですが、判断する材料をしっかり持ち合わせておくことも重要。
- 勇気を持って決断する。なんと言われようが「自分の判断が正しかった」。と、言えるように・・・
で、今回、延期にしたイベント・・・
生き物調査して、捕まえた昆虫を標本にします!
8/19 チャウス田んぼの学校~田んぼの生き物調査隊
https://www.chaus.jp/satoyama-work
夏休みはまだまだ、始まったばかり。
皆さんご安全に!
夏休み子どもキャンプ~参加者募集中!
1泊2日サマーキャンプ
《期日・会場・集合場所》
・8/7(火)~8(水)[1泊2日]:高崎観音山キャンプジョイナス
JR伊勢崎駅・JR前橋駅・現地:集合・解散
・8/14(火)~15(水)[1泊2日]:桐生市青少年野外活動センター
JR山前駅・JR桐生駅:集合・解散
※都内送迎あり:北千住駅・東武動物公園・久喜駅・館林駅
《対象》
・未就学児(年少~年長)
チャウス森のようちえん~ワクワクドキドキ サマーキャンプ
https://www.chaus.jp/kindergarten
・小学校1年生~小学校6年生
友遊クラブ~サマーキャンプ
チャウス子ども自然塾~夏休み版(自然体験型学童保育)
8/1,2,3,4,6,7,8,9,10,11,
13,14,15,16,17,18,20,21,22,23,24
夏の1DAYキャンプ~源流の川でおもいっきり川あそび!
ヤマメも泳ぐ、清流で思いっきり川あそび!
8/6,28,30,31
チャウス森のようちえん~親子であそぼっ!
8/29 川あそび